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鏡幻屋・灯の戯言日記

ここは、灯友星の日々の小言+SSを綴った日記帳です。何かの感想やらサイトと作品の裏話やらを書いてます。拍手レスやらお礼もこっちです。 基本、更新日周辺でしか書かないと思います。

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ウチの家族は基本的に当たりを引くような運勢を持ち合わせてはおりません(キッパリ)けどこの間モノクロのDVD4巻予約したやつ引き取ってきて~と妹に頼んだところ、いくつか自分でも何やら買ってきまして。その中にギアスのリトルアクセサリー1個あったんですよ(ついでに私の分買ってきてもいいのに、と思ったことは内緒で・笑。代わりにモノクロのカードおみやげにくれました)で、中見て一言…「なんだルルじゃないのか」……や、お譲。結構可愛いデザインよ?私もルルかナナじゃないのか、とちょっと残念だったけど。
ところが、問題はそこからでして。某ショップのサイトにあるリトルアクセサリー一覧見て、ほしいのどれ~?とか言ってたら…ウチのお譲さんが買ったやつが載ってませんでした;
「あれ?それ載ってないけど」
「うそぉ。………載ってないな」
「……お譲。それシークレットじゃねぇの?」
「あ、そーかも……え~、シークレット一発で引き当てた?!」
その後1時間ほど、シークレット当てたと喜んでおりましたとも。え?そのシークレットはどうなったかって?もちろん、ウチのお母様に献上されました(笑)本人がほしいのは、ルルとロロなんだそーです…;


えー、そんな前置きはさておき。
お久しぶりです。灯です。先月は突然の異動に加え、そこで今月頭に大きなイベントがあったんで準備に追われていたのと、仕事に慣れるので手一杯で、企画更新できたのが精一杯という…なんともまぁ悲惨な状況に終わりました;その分ハロウィンは楽しんでいただければいいなと思ったんですが……やっぱり、難しいです?ちょっとややこしいことにはなってますが、隠し方は非常に簡単です。法則性…?と隠した鍵全部を見つけることができたら、あとはとっても楽です。今回のジャンルは、いつものナルトにギアスと今流行のあれやこれに加え、茜嬢にお願いして3本ほど別々のSS書いてもらったんで(忙しいのにありがとう~v)、ぜひチャレンジして読んでもらいたいです。でも期間が半分すぎたんで、ここでスペシャルヒントを1つ。「企画詳細ページを上から下までじっくり探してみてください。それさえわかれば他も…」っとこれ以上はヒミツですよ。どうしても分からない方はメール頂ければお答えしますんで。


さて、お次は拍手返信を。かなりお待たせして申し訳ないです!

>10/30「ハロウィン企画…」の方
拍手ありがとうございます!ということは2つとも見つけてくれたみたいですね。おめでとうございます&お疲れ様でした!
いやぁ、見事引っかかってくれて嬉しいです(笑)それが今回の狙いでもありましたし。意地悪してすいません;でも楽しんでいただけたようで何よりです。こちらこそ、また遊びに来てくださいね。お待ちしてます。

>11/15「モノクロ…」の方
拍手ありがとうございますっ。そう言ってもらえたのは初めてなので、すごく嬉しかったです!モノクロは特に最近一押しでハマっているやつなので、少しでも多く更新できるよう頑張りたいと思います。またいつでも遊びに来てください。感想とか雑談とかいつでも歓迎してます(笑)

その他、拍手をくださった皆様にお礼を。無限の感謝と愛をこめて。


ひさしぶりだと日記が長いですね;それでは今日はこの辺で。下にSSくっつけておきます。ちなみに今日のはモノクロで……焔昶というまたマイナーなところに走ったり(でもウチではメインに来てますよ♪)
 



○今日のSS(モノクロ・焔昶)
 

何をどうしたらそんなことになったのか。
モノトーンの市松模様の床。闇が取り囲む静かな世界。そこに、オレはいた。
―――影の、裏側の世界。
来たことなど一度もないのに、かすかに見覚えがある。これは誰の記憶だろうか。
いやそんなことはわかっている。『劉黒』の記憶だ。オレが因子を継いだという、光人の黒き王。死してなお誰もが求める、美しい存在。
「そう。奴らに必要なのは劉黒であって、そなたではない」
自分のものではない低い声が、耳元で囁いた。
驚いてばっと振り向く。背後にいたのは、目下の敵である血塗れの王だった。
身構えるオレに、王は嗤う。それから、可哀想に、と言った。
かわいそう?誰が、だ?
「昶、そなただ。仮面を被り、己を強く見せるしか自分を守る術を知らない、愛に飢えた哀れな子供」
びくり、と体が震える。違うと否定してみるが、弱々しい声しか出てこない。唇が、乾く。
「誰も、そなたを見ようとしない。違うか?近づくものは、そなたの容姿に惑わされたものばかり。実の両親すらも、そなたを見捨て在ることを気にも留めないではないか」
違わない、と思う。昔から容姿に目をつけられて、嫌な思いばかりしている。両親の方も、小学校に上がる頃には共働きで忙しくて、家にいることすら稀だ。ここ数年は帰ってくるどころか、電話すらない。
追い討ちをかけるように、王は言葉を紡いでいく。
「例えば、本当に白銀は、『そなた』を愛している、と思うのか?」

心のどこかで、ぱりん、と欠けた音が聞こえた。

「思ったことはないか?白銀の目はまるで、そなたの向こうに劉黒を見ているようだ、と」
反論の言葉は、なかった。オレ自身、そう思っていたから。
白銀の劉黒に対する感情は並みのものではないし、執着も尋常ではない。オレが劉黒の因子を継ぐものでなければ、会うことはおろか、その辺の石のように見向きもしなかったに違いない、と思う。何しろ出会った頃に一度、劉黒とは別人のようにあまりにも弱すぎる、といった風な言葉を聞いたことがあるから。
最初からそうだった。白銀はいつも、真実を隠している。肝心なことを言わないで、オレが早く覚醒し劉黒としての全てを思い出すことを常に願っていることなど百も承知だ。
だから時折思わずにはいられない。
戯れにするキスもたまに見せる優しい態度も…『愛している』の言葉すらも、すべては己の内に眠る彼にであって、オレにではないのではないか、と。
震えが止まらない。寒気がする。
王はますます楽しいと口元に弧を描き、オレの耳元に唇を寄せた。
「洸も同じ。奴の主は劉黒。死の際見捨てて逃げたことが、奴の心に深い後悔を残していたからこそ、その償いにそなたの側にいるだけにすぎない」
そんなことはない、とは言い切れない。その話は少し前にある一件があって、ちょうど思い出したことだからだ。
彼は劉黒の「子」。親だけを愛し、親の転生した自分を言われたからこそ、そこにいる。

また一片、ぱりん、と音がする。

だが、希望はまだ残っている。
「…け、賢吾と綾は……」
「確かにただの人間は劉黒を知らない。けれど、己の理想を求め、そなたに演じろと押しつける。言い切れるか?どんなそなたも必要としている、と」
――強さを求め、弱さはいらぬと言われたことはないか?

からん、と空洞に仮面が落ちる、音がした。

それ以上は聞きたくない、と瞳をキツク閉じて、俯く。
「世界の中に『昶』はいるのに、誰もそなたを必要としないし、いなくても世界は同じ方向へと進むのではないか」
王が言ったことは、心の奥底でオレが不安に思っていたことそのもの。
けれど、聞けなかった。言葉にすればそれが現実だと認める気がして、怖かった。今、それが目の前に突きつけられている。
「余が、そなたを助けてやろう」
一変して、優しい響きに、オレは思わず顔をあげた。
いま、彼はなんといった…?
「わからぬか?そなたの心は、すでに悲鳴を上げているというのに」
それとも麻痺してわからぬか。王は黄金の瞳を悲しげに細めた。
だまされては、だめだ。彼はオレたちの敵で、劉黒を殺したやつで、世界を滅ぼそうとしている、張本人で…。
「余をそなたの敵だと、誰が言った?それを信じられるほど、白銀の言葉は信用できるものか?そなたを愛していると言いながら、劉黒を見るのに?」
……あぁ、そうだった。アイツはウソツキだった。何度も自分で思ったのに、どうして何もかも信じられる気でいたんだろう。
けれど、彼を信じられないのならば、オレは誰を信じればいいんだ…?
王は戸惑うオレに、愛おしげに、壊れ物を扱うように、長い指をオレの頬に滑らせる。
「あまりにも世界は毒に満ちている。このままでは、そなたはいずれ壊れてしまうだろう。それはあまりにも悲しいことだ」
目を伏せ、冷たくなった指先に口づける。
「余の側に来い、昶。劉黒ではなく、弱さも苦しみも秘めた、そなたがほしい」
それは、傷ついた心に染み込む蜂蜜のように甘美な誘惑。でもそれに頷いてしまえば最後。決して戻ることはできない。
だから、オレはゆるりと首を振った。何が何だかわからないこの状況で誘惑に乗ってしまえば、きっと後悔するような気がして。
王は一言、そうか、と言うだけだった。
「辛くなった時は、余の名を呼べ。どこへ居ても、必ずそなたを迎えに行こう」
市松模様の床がゆがみ、王の声は聞こえなくなる。ゆっくりと意識が遠退いて、オレは闇に沈んでいく。
目を開けた時、そこは最近人間ではない美貌の居候が増えた自分の部屋の、ベッドの上だった。
何故だが瞳から一筋、涙がこぼれた。

 

あれから数日。
何かあるかと思われた焔緋からの接触は、何もなかった。彼の子であるシンたちも同じ。
いつもと変わらぬ日々。
コクチとの戦いは、相変わらず毎日と言ってもいいくらいある。学校に行っても屋上で寝ていたり、サボってゲーセンで遊んだり、見つかって綾に追い回される、変わらぬ毎日。
けれど本来、いつもと変わらぬ、というのはおかしいのだ。退屈だった日常の中には、シンになって戦う、という項目はなかったのだから。
いや、戦うといっても、2人と違ってまだまだ力不足のオレたちは、怪我をしたりしなかったり、精々足を引っ張らないよう頑張るだけだが。
でもそれが1月くらいしか経たない今では当たり前になっているのは、少し前のオレには考えつきもしないことだったはず。
「そーいや、さ。劉黒って強いの?」
今日の戦いの話をしていた賢吾が、ふと何気ない疑問を口にした。
人でなくなった体に、どくり、と脈が不自然なリズムを刻む。
「…それ、今頃聞く?」
「や、だってさぁ。劉黒って昶の前世みたいなもんでしょ。だったら強いのかなと思って」
「そうよね。私たち、その人のこと全然知らないし。どうなの?」
綾までがその話に乗ってくる。頭が痛い。視界がくるくると回る。
「ん~…強かったよ。すごく。ねぇ、白銀?」
「……えぇ。彼は、とても強かった。光そのものだけに、美しく、聡明で、私が知る中では一番強い存在でした」
懐かしむ青い瞳には、愛おしげな光が浮かんでいる。口調もどこか柔らかい。オレが、一度も見たことのない、優しい目……優しい、声。
「白銀ってば、光人は影の世界に来るなとか言うくせに、遊びに行く度に劉黒に会ってたっけねぇ」
「あれはあっちから来てたんです。そういうアナタは、どこへ行くにしてもいつも劉黒にべったりでしたよね」
おねがい…それいじょうは、みたくない。ききたくない。
頭が痛い。目の前が暗くなる。全身の血が、沸騰するみたいに、あつい。
「―――……ぃ」
声にならない声で、オレは何かを咄嗟に呟いていた。
ぴたり、と風が止まった。
途端に張り詰める、異様なまでの緊張感。立っているのがやっとなくらい、威圧的な空気がその場に張り詰める。
前を歩いていた4人が、驚愕しながらも身構えるのが、かすかに戻った視界に映った。
「だから言ったのだ。この世界は、そなたにとっては、毒にしかならない、と」
耳元で、あの夢と同じテノールの声がして、振り向く。

すぐ間近に、血の王がいた。

「ほ、むら…び……」
「かわいそうに。傷付きすぎて、どれほどの血を流しているかもわからなくなったか」
腰に手を回し引き寄せた体を自らに寄り掛からせた血の王は、優しく額に口づける。
「ど、して…」
「おかしなことを訊く。呼んだのはそなたであろう、昶」
どこへ居ても迎えに行く、と言ったではないか。
白く冷たい指先が、頬に触れる。エメラルドゴールドとも言うべき妖しい瞳に、泣きそうな顔をしたオレが映っていた。
「もう一度言う。影の世界に、余の側に来い」
賢吾たちがオレの名前を呼んで駆け寄ろうとするが、王が呼び出したコクチに邪魔されて近づけないでいる。
それを…オレを見る白銀を目だけ動かして見て、瞼を閉じ、オレは今度は小さく頷き返した。
頭上で、抱く腕に力を込めた血の王がにやりと笑う気配がした。
続いて氷に触れたような感覚を唇に感じた後、一瞬電流が走ったような痛みが体を駆け抜ける。体が軽くなったことから、シンになったのだろう。
「焔緋、貴様ぁっ!」
「何を憤ることがある。これはもう、そなたの所有物でも、劉黒の身代わりでもない。たった今、自ら余のものとなることを承知したのだからな」
嗤う血の王に、白銀が息を呑むのが聞こえた。洸兄や賢吾、綾も同じような顔をしているのだろうか。
けれど、そんなことはどうでもよくなっていた。
眠りに落ちる寸前のような、心地よい冷たさが身を包む。白銀とは違う、冷たくも熱い腕の中で、闇色の衣に包まれたオレは微睡んでいく。
次に会った時、彼らはどんな顔をするだろうか。取り戻そうとするか、蔑んだ目で見るか、それとも―――。
「これを壊れかけた器にしたのは、そなたら。突き放したのも、そなたらだ。これを非難する資格が、はたしてそなたらにあるかな」
オレを包む影の気配が、次第に濃くなる。
ふと、オレが劉黒を殺した相手へ堕ちることを、劉黒は許すだろうかと考えた。
(お前が幸せでいられるなら、それもいいだろう……)
脳裏に白い衣を纏った誰かが、ふわりと笑いかけてきたような気がした。
「最後に言い残していくことはあるか?」
「……ないよ。そんなもの」
光を裏切った光の王にそんな資格はないのだ、と。けれども、一粒だけ流れ落ちた涙の雫を向こう側に置き去りにして、血の王とともに影の世界へ飲み込まれた。

飲まれる寸前に、あきらくん、と白銀の悲しげな声が聞こえたような…気が、した。





→…結局焔緋サマ愛が募りすぎて、こういうSSができあがりました;最近どうも焔緋×アキ&劉黒が大好きで仕方ないです。同士、求みます(ォィ

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    一番好きな時間は、小春日和にふかふかの布団の上で、大量の本とぬいぐるみたちに囲まれ、ゆっくりお昼寝してる間。とにかくまったりな性格。
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