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鏡幻屋・灯の戯言日記

ここは、灯友星の日々の小言+SSを綴った日記帳です。何かの感想やらサイトと作品の裏話やらを書いてます。拍手レスやらお礼もこっちです。 基本、更新日周辺でしか書かないと思います。

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明日か明後日は中秋の名月だそうで。いや、本当かどうかは知らないですけど。私の場合、月見といえば、●ックの月見バーガーと、月見団子(ススキと萩付)しか思い浮かばないんですよね;あと、ウサギさんの餅つきとか。

さてさて。最近ウチのパソコンの調子が悪くて、窓一つ閉じるだけで全部閉じてしまったり、悪かったら全部フリーズして動かなかったりする状況にあります。おかげで何度泣きそうになったか…っ。
まぁ、そんな状態をものともせず、藤ルル同盟サマへの参加とギアスサーチさまへの登録、させていただきました!そこから見ていただいている方には、ありがとうございますっ。これでオトモダチ増えればいいなぁ…というの(ほぼ本音(ォィ )はおいといて、今はギアス熱が上がってる最中なので、5万ヒットと同時かちょっと早めに更新していければなと思います。茜嬢のトリブラも盛り上がってますし。忙しい身ではありますが、何とか頑張ってやりたいです。

最後に2つ。
1つ目として。サイト予告としては、今年もハロウィン企画考えてます。もちろん(?)茜嬢を巻き込んで、ですよ!なので、ちょこっとだけ期待してもらうとうれしいです。あくまで、ちょこっとですよっ(汗)一応、予告なんで。
2つ目として。今日のSS、下に置いておきます。今日のは、藤ルル同盟サマ&ギアスサーチさま登録記念ってことで、藤ルル・パラレルSSです。ここだけの話、これ見てくださって気に入られたら、持って帰ってくださってもOKにします。著作権は放棄してないですよ。でも、ここ最近ちゃんとした更新もできてないお詫びの意味と、まだまだ作品数は少ないんで、せっかく藤ルル目当てに来てくださった方へのお礼も含めて、よろしければどうぞってことで♪フリーではありますが、貰ったよ~なんて一言頂ければ嬉しい限りです。

では、また時間のあるときに。


☆ちょっとお礼SS(藤ルル・平安パラレル)

時は、貴族が支配する時代であり、世の中に魑魅魍魎が跳梁跋扈し、人々が畏怖するご時世。
都では、まことしやかに流れる噂が2つあった。

1つは「公の場には決して姿を現さない、天皇家の至宝」
1つは「夜毎現れる、類稀なる美貌の外法師」

どちらが嘘でどちらが真か。はたまたどちらもそうなのか。
確認する術もあるわけでなく、日常に飽いた貴族たちには、よい酒の肴であった。


月が真上に輝き、夜も深くなりつつある頃。
都の北外れを歩く、1人の武人がいた。
恰好を見るだけなら、それ相応に高い身分だろう。だが、彼の腰に佩いた太刀、歩き方、気配などが彼を武人だと物語っていた。
しかし、高位の身分であるにも関わらず、彼の側に護衛らしき人影はない。
ついでにいえば、人通り…いや、人の気配すらここには全くなかった。周りに家らしき建物は見当たるのに、だ。
やがて、彼は五芒星の描かれた大きな門の前で足を止めた。
彼を迎え入れるように扉が開く。そこには申し訳程度の火が焚かれているだけで、誰もいなかった。当然この時代に自動ドアだのセンサーだのなんて便利なものはないのだから、おかしいことこの上ない。
けれど彼は気にも留めず、勝手知ったる場所という風に奥へと進んでいく。
しばらく灯りの一切見えない、人の気配のない屋敷の周りをくるりと歩き、池に面した縁側でようやく目当ての人物を見つけた。
「ルルーシュ君」
その人物は彼の呼びかけに振り返ると、差し込む月光の中、その端整な顔を綻ばせた。
床にまで流れるほど長い漆黒の髪に、極上の紫の瞳。きめ細かな白い肌に黒い着物は映え、なんとも艶めかしい。
「こんばんは、藤堂さん。今日はいいものを用意してますよ」
横に置かれた盆の上には、冷酒と2つのお猪口。今夜の『仕事』で助けた人間から礼にと貰ったものらしい。
藤堂は盆を挟んで隣に座ると、猪口を手にルルーシュと、手慣れたように酒を酌み交わした。
「今日もお仕事ご苦労様です」
「君の方こそ。本音を言えば、あまり無茶はしてほしくないんだが」
「貴族による独裁体制なんてものがなくなった後に、妖怪たちが暴れなくなれば考えます」
いつもと同じ返答に、藤堂は苦笑して、酒の肴にととりとめのない話をし、ルルーシュはそれに耳を傾けた。

都で今流行る噂の1つ「公の場には決して姿を現さない、天皇家の至宝」
ルルーシュと呼ばれたこの屋敷の主こそ、まさにその噂の正体であった。
彼女は、本名をルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。『閃光の君』マリアンヌの長女である、天皇直系の第3皇姫。
天皇や彼女の兄弟姉妹からの溺愛振りに公の場には決して出てこないため『幻の姫君』と名高いが、美しさはもちろん、頭もよく手先も器用な、才色兼備の姫と言われている。
だがその彼女が、こんな人気のない大きな屋敷に1人でいるのは、何故なのか。
理由は、同じく噂の1つ「夜毎現れる、類稀なる美貌の外法師」その人だからである。
どうして外法師なぞしているのかというのは、長くなるので置いておくとして。
夜に仕事中の彼女(外法師の時はゼロと名乗る男に扮している)と初めて出会った時、藤堂は天皇家の姫だと気付かなかった。
近衛府において中将の地位にある藤堂だが、内裏の警護はしても、貴族の姫君、特に天皇家の姫君の顔など全部知っているわけではない。しかも彼は昔から武芸一筋なものだから、彼が知っているのは付き合いのある右大臣・皇家の姫君以外だと、有名な第2・4皇姫姉妹くらいである。
そんなものだから、内裏で出会う機会が訪れたとき、藤堂は叫ばなかった自分を褒めてやりたいくらい、心底驚いた。
まぁ、その後色々あったわけだが。彼女との出会い以来、彼はよくこの屋敷に出入りしていた。それは姫であると知ってからも、ずっと。
今ではお互い、離れがたい何よりも大切な存在となっていた。

「そういえば、今日もまたどこかの貴族が噂をしていたな」
「外法師の噂、ですか」
「あと、決して姿を見せない、幻の姫君の話もだ」
外法師の方は、暇な貴族たちにとってめずらしいだけだから、噂をしていても大したことはない。しかし、姫君の方は違った。
ルルーシュも今年で17。そろそろ結婚を考える年だ。ましてや彼女は天皇家の娘。いつ縁談が持ち込まれ、彼女の意志なくまとまっても、おかしくはない。
しかも、姿は見せない分噂はどんどん広まり、その美しさを一目見たい、結婚したいと口々に言う男たちが近頃増えてきた。
藤堂としては、話を耳にするだけ焦りを覚え、ただそれだけが気が気でならなかった。
「大丈夫ですよ。私は、藤堂さんだけのものなんですから」
彼の心配を見抜いて、ルルーシュは甘えるように肩に擦り寄ってきた。まるで猫が主人に懐くような仕草に、藤堂は穏やかに微笑んだ。
「もし、君が他の男の元へ行く時は、力尽くで攫っていくかもしれない」
「構いません。その時は、どこへでもどこまでも、連れて行ってください」
言い切ったルルーシュは、藤堂を見上げた。杯も進みほろ酔い状態で、頬はほんのりと上気し、極上の紫の双瞳がとろりと溶けそうなほど潤んでいる。
「鏡志朗、さん」
赤く色付き濡れた唇が、彼の名をそっと呼ぶ。
それに誘われるように、藤堂はルルーシュの唇に己のを重ねた。
羽根のように軽く、けれど何度も重ねるごとに、深く絡まり合う。
「ルルーシュ…愛している」
「…わたしも、です…っ」
深まる口付けの合間に、交わされる睦言。
やがてそれも途絶え、すっかり息の上がったルルーシュを藤堂は抱き上げると、静かに奥の間へと2人の姿は消えた。

残されたのは、酒のなくなった2つの猪口。
そして、天上に輝く青い月と、風に溶けるようにさざめく2つの楽しげな女の笑い声のみ。


END?

目指すところとしては、陰陽師の清明様&博正あたりだったんですが…。何をどうしたらそうなるんだか;ポジション的には清明様=ルルーシュ、博正=藤堂さんでした。
裏話としては、ゼロになったのは母の怪死の真相を知るためで、陰陽道の師匠はC.C.だったり。ナナリーはもちろん元気です。それで、ミレイさんはルルの侍女で、カレンはルルの唯一の式神とか。スザクは幼馴染でもあるルルに言い寄り続けていて、同じく幼馴染のカグヤにどつかれナナリーに言い負かされる日々を送ればいいなと(ォィ ちなみに、最後の笑い声は屋敷に住み着いているC.C.とマリ様(幽霊)希望で(笑)

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    日々素敵な出会い(小説とかマンガとか)を求め、あちこちの本屋を巡るのが大好き。
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