鏡幻屋・灯の戯言日記
ここは、灯友星の日々の小言+SSを綴った日記帳です。何かの感想やらサイトと作品の裏話やらを書いてます。拍手レスやらお礼もこっちです。 基本、更新日周辺でしか書かないと思います。
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…えー。仕事が忙しいと言っている間に、年が変わってしまいました;
改めまして、あけましておめでとうございます。
去年の反省点は、もうちょっと更新したかった、です。灯です。一応、イキテマス…。
まさかまさか、これほどあっという間に年を越すとは思ってもみませんでした。しかも、ハロウィンもクリスマスも途中まで用意してたくせに、何もやってない(泣)せっかく茜嬢から忙しいとこ無理言ってごうだ…もとい頂いたSSの数々を披露したかったのに(シクシク
…その分については、しばらくの無断更新停止のお詫びも兼ねて、ちょっとしたお祭りしようと思ってます。多分今月中には幽霊部屋を入れ替えられるはず。もちろん、その前に何とかして、拍手でハチ様他色々な方から要望いただいた、部屋の連載分を完結させます!(自分の首を自分で締めてるような…;)モノクロも書きたいし、途中止めの連載分も書きたいし、最近ハマりっぱなしの日一(映画2と斬魄刀編の影響ですよ!)もちょっと書きたいし、もちろんナルト本編忘れてませんよっ。まぁ、異動さえなければ仕事も一応慣れてきたんで、何とかできそうな気が。今年は書きまくるぞ~!!
というわけで、その意気込み第一弾?お年玉年賀SSをどうぞ。
最後になりましたが、今年もどうぞ茜嬢共々よろしくお願い申し上げます。
★お年玉年賀SS(ナルト)
かの英雄がその命を賭して収めた大壊滅事件から、もう10年以上。
多くの人が死んだソレが人々の心を癒すには、長いようで、短すぎた時間であった。
最たる犠牲者ともいうべき子供はもう十分と言ってもいいほど、犠牲となり続けてきたはずなのに、と彼は思う。
彼は、かの子供が大好きだった。愛していると言ってもいい。たった一度の邂逅で惹かれた金色の光を追い続け、ようやく掴んだその隣という場所を手放すつもりはないほどに。どこまでも一緒にいられると信じていた。
ところが、13度目の冬が来て、そのたった一つの願いを砕かれることとなった。
長い間子供を危険視してきた上層部が、とうとう強硬手段に出てきたのだ。
すなわち――子供を、生ある限り、強固な結界の中に閉じ込め、里の人柱とすることに。
おそらくは、先の中忍試験で封印された力の一端を解いてしまったのが、問題だったのだろう。
いや、もしかすればそれすらもきっかけという口実だったのかもしれない。試験を受けさせると言った時点で、その考えは既に奴らの頭の中にあっただろうから。
新たな五代目が誕生したとはいえ、三代目を失い、先の大壊滅事件と同様の被害を受けた里が考えることなど、頭のいい彼にはお見通しだった。
このことを先に知った彼は、子供に言った。
どこかに逃げよう、と。
里を壊す力を彼も子供も持っていたが、子供は里を愛していたために、それはできなかった。
しかし、この時彼はすでに、子供と想いを通わせ、互いにかけがえのない大事な人となっていた。今更離れることなど、考えられない。
いや、だからこそかもしれない。
子供の答えは、謝罪とお礼と…別れの言葉、だった。
何故、と彼は問うた。だが、子供は答えなかった。子供が強情なのは、彼が一番よく知っている。
せめても、と彼は五代目に頼み、期限まで子供の側にずっといた。五代目も2人のことを知っていたので、黙って2人の任務を外し、そっとしておいた。
2人だけで、過ごす時間。とりとめもない話をし、時には何もせず寄り添い、熱い夜を過ごすこともあった。
そして、―――期限がきた。
別れの言葉は言わないと言った彼に、子供は、陽だまりそのものの、今までで一番綺麗な笑顔を見せた。
…という夢を見た」
正月一番にそう言った相棒に、ナルトはおかしな顔をしてみせた。
「へぇ。なんかありそーな話ではあるけど」
「だろ。この間もそんな話してるジジィどもがいたから、多分その影響だろうな」
おせちを2人でつつきながら、他人事のように話す2人。ちなみに、シカマルの話した上層部の某人々は、とっくに始末をつけ済みだ。
「でもよ。起きてから、ふっと思ったわけだ」
「ん?何に?」
「もしそんなことになったら、とりあえずお前のとこのご姉兄弟たちと月守と幼馴染たちが黙ってないだろうな…って」
里を壊滅状態にして助け出そうとする、最強の神様軍団と、今では里屈指の腕を持った暗部のお守りたちと幼馴染集団。
容易に思い描かれる、某怪獣が街を壊す映画にも似た光景と同時に、もちろんお前もな、と付け加えたシカマルへ返されたのは、あぁそうかも、という簡単な返事だった。
「ま、そんなことになる前に、俺が計画潰すなり何なり、お前が望むようにしてやるけどな」
「…頼りにしてるよ。相棒」
今年もよろしく、と合わせられたグラスが小さな鐘の響きにも似た硬質な音をたてた。
その顔には、オレって愛されてるなぁ、と書いてあったという。
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