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鏡幻屋・灯の戯言日記

ここは、灯友星の日々の小言+SSを綴った日記帳です。何かの感想やらサイトと作品の裏話やらを書いてます。拍手レスやらお礼もこっちです。 基本、更新日周辺でしか書かないと思います。

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昼前に起きて家族でお出かけしてきました。けど…外出ただけで汗びっしょり;帰って来た時にはもうぐったりでした…。今年は残暑が厳しいとかで、いつになったら涼しい日本の夏が帰ってくるんでしょーね…。

では、本日もまた小ネタってことで。モノクロですよっ。でも、昶君&劉黒って感じで。


☆突発SS(モノクロ・昶&劉黒)

日差しがきつい。
見上げた先には、白い太陽の光。強い光に目がくらみ、手を翳して影を作った。
足元を見下ろせば、くっきりと映る影。
光と影…「白」と「黒」。
『遠いようで、近いような存在…まさに表裏一体、だな』
ふと、耳元で穏やかな声が聞こえた。…いや、聞こえたのではなく、頭の中に響いたというのが正しいだろう。
『まるで、お前と白銀のようだな』
己と全く同じその声は、ほんの少し笑って言った。どこが、と声に出さずに返せば、ただ静かな笑い声だけがした。自分にだけ向けられる、包み込むような優しい声は、奇妙な同居人とでも言うべき彼を気に入る要素の1つだ。
『そうだろう?本来は影人と光人。おまけに、対という対極の位置にいるはずなのに、今はこうしてお前の影として何よりも近くにいる』
私以外ではだが、と付け足した彼はちょっとだけ不本意そうではあったが、淡々とその先を続けた。
『心も同じ。互いを想う気持ちはきっと同じはずなのに、2人は絶対に混じることのない、個々の存在である』
「…や。それ、ちょっと違う」
『そうか?私にはどちらも互いが大事な存在であるように見えるが。まぁ、アイツはその辺りはぐらかしてばかりだけどな』
寄り添ってはいても、別のものである事実。
別のものであっても、共にありたい望み。
いつか叶うのか、それとも散るしかないのか。その未来は、いずれ消えてしまうだろう自分には、わかりはしないが、と彼は思う。
『…できれば、ずっとお前の側にいられればいい、な』
淋しげな呟き。今にも消えてしまいそうな気配に、ぎゅっと唇を強く噛んだ。
「お前は、俺、だろ」
『…そう、だな』
「だったら、ずっと一緒じゃねぇか。今までも、この先も」
すがるように、声を絞り出す。
初めてそれを認識した時、感じた魂のつながりに、不思議と違和感はなかった。今も、色々と告げられていく真実の断片に困惑しながらも、この存在だけは信じられると感じた。誰よりも、何よりも。孤独の中に見つけた、大事なもの。

「昶君?」

彼でない声に呼ばれて、はっと顔を上げた。前を歩いていた白銀が不思議そうな目でこちらを見ている。どうやら己は、いつの間にやら立ち止まっていたようだ。
そういえば、彼についても違和感はなかった。突然やってきて己の日常をかき回してくれた渦中の人物。今ひとつ信じ切れてはいないが、でも、心の隙間にするりと入り込み、こうして隣にあるのが自然であるかのように、なくてはならない存在になっている。
けれど、彼とは違い、白銀は別の存在なのだ。
白い影人の彼。黒い光人の己。対でありながら、近い存在。
――どちらも互いが大事な存在であるように見えるが。
彼の言った言葉が、よみがえる。
「…なんでも、ねぇ」
僅かながらに頬を染めて、彼の隣を足早にすり抜けた。
もちろん、そんな表情を彼が見逃すはずもなく。
「おや。もしかして、私の顔に見惚れていたとか?」
「な、そんなんじゃねぇ!ってか、それだけは絶対に違う!」
「ひどいですねぇ。でも、そんな可愛い顔じゃ、説得力なんてないですよ」
「男に可愛い言うな!人で遊ぶのもいい加減にしろっ」
「いやですね。これは愛ですって。遊んでなんてないです」
「嘘つけ!その顔はからかって楽しいって顔じゃねぇか!!」
どうやったって白銀に勝てないのは知っているけど、余裕綽々で意地悪げな顔が気に喰わなくて、人目を気にせずそのまま言い合いを続ける。幸い人通りはないのだから、多少1人の声が賑やかでも別に構わないだろう。
『素直じゃないな。どっちも』
意識の片隅で、もう1人の自分が、苦笑したのが聞こえた。


…変なSSになってしまいました。劉黒さん意識だけ昶君と同居バージョン、みたいな感じです。DNのダーク&大ちゃん状態で、本人達と洸兄以外は知らないものと思ってもらえれば、わかってもらえるのかな?そうなったら面白いかなぁと考えてた結果出てきた、Myオリジナル設定です。キャラと口調が全くわからんのですが、どうぞご容赦くださいませ。多分長編書くとしたら、こんな設定になる予定です。まだ試作段階なので、わからないですけど。

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