2007/11/15 (Thu) 某おじーさまが夢に出てきた

しかもうっかりトキメいてしまった…。うん。魔物人気投票で、旦那にしたいと思った人たちの気持ちがすっごくわかるかもっ。
ま、それはさておき。

７Ｇの５巻発売日まで、あと９日！！

ということで（？）、今回はそのカウントダウンもかねて、短期集中連載をば。
中身は、人気のあったフラテイ・兄弟学園パラレルです。

○フラテイ・義兄弟学園パラレル―その１

バルスブルグ学園中等部、３年Ａ組の教室にて。
「テーイトっ」
本を読んでいると横合いから声を掛けられたので、テイトは何の考えもなく振り向いた。
ぱくっ。
「美味いか？」
「………フラウ」
ポッキーを口に突っ込んできた義兄を、テイトは半眼で見た。
「何でここにいるわけ？高等部と中等部の行き来は原則出来ないはずだろ」
「別にいいだろ、んなこと。強いて言うなら、可愛い義弟に会いに来てやった俺様の好意だ」
「そんな好意今すぐ川に捨ててしまえ。それで？このポッキーは何？」
口のポッキーを食べながら、テイトは首を傾げた。
フラウは甘い物がさほど得意ではない。特に、お菓子の類は貰えば食べる、くらいのものだ。
「あぁ。さっき購買で安く売ってたから買った。今日は１１月１１日だろ」
「…（時計見てカレンダー見て）そういやそうだな」
「お前、今日何日かくらい覚えてろや」
「それで、今日とポッキーに何の関係が？」
「１１月１１日…１、ばっかりだろ。だから、ポッキーの日」
安売りはそのためらしい。一応納得の姿勢を見せたテイトは、フラウから差し出された新しいポッキーにかじりついた。
「でも珍しいな。フラウが買うなんて」
「あ？あぁ、お前が喜ぶかなと思って」
フラウの何気ない一言に、テイトはぴたりと動きをとめた。
（オレのため……な、何か、すっごく嬉しいかも）
頬を緩めて、フラウの手からポッキーを食べる。
フラウも、テイトに食べさせることができて、上機嫌だ。
２人の…というかテイトの姿は、傍から見れば、雛が親鳥から餌をもらっているようで愛らしい。
もっとも、その親鳥が周りを牽制しているので、近づけないし、口が裂けてもそんなことは言えない…；
しかも、今はストッパー役になる人間が誰一人としていないのだ。
和やかな空気が、２人を包む。
だが、兄弟というよりは、恋人のような、甘い空気だ。
そして、何本目かのポッキーをフラウがテイトの口に運んだとき。

スパっとそのポッキーが真っ二つに切れた。

続く。


次回に続きます。何故か今更ポッキーの日ネタ。もちろんお約束のアレは外せませんっ。
次は５日前あたりに書きたいな。